シェルホルダーをセットして薬きょうを固定してから雷管を装填します。
気を付けなくてはいけないのは、このとき中途半端で力を抜くと雷管が2個入ってしまい薬きょうが抜けなくなりますので、気を付けてください。。そうしたら分解して薬きょうを外すことになりますが、HITは何回かやりました。
(手順8 dispenser and scale)
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RCBSのディスペンサーとデジタルスケールです。赤外線でデータのやり取りをする優れものです。
しかし、HITは自動で計量させる設定が分からず悩んでいましたが、築地 恵さんに教えていただきました。
私と同じ悩みを持っている人は多いのではないかと思います。
築地さんに掲載許可をいただきましたので、参考にしてください。
教えていただいたとおり、やったらうまくいきました。
+−0.1グレインの誤差単位で測定可能です。
微修正はスケールの上に置いてあるトリックラーで調整していましたが、ほとんど使用しなくても良くなり、とても楽です。
scaleのキャリブレーション手順(2008.1.2追加)
ディスペンサーマニュアルダウンロード
---------------築地さんの取扱説明書---------------
RCBS エレクトリックパウダーデスペンサーと
パウダープロ デジタルスケールの取扱説明書
最初の注意! デスペンサーとデジタルスケールはそれぞれ電圧が違います、デスペンサーは9V、
スケールは12Vです。 間違えないように接続して下さい。
設置位置について。
左側にデスペンサー、右側にスケールを設置して下さい。それぞれ信号をやりとりするゲートが相対するように設置して下さい。
設定は以下の順番通りやって下さい、間違えた場合は最初の電源を入れるところからやり直して下さい。
1:パウダースケールとデスペンサーのスイッチを入れて下さい。
2:デスペンサーのSCALEランプが点滅していることを確認
して下さい。
3:スケールの表示が000.00と表示されていることを確認
して下さい。
4:スケールのMENU/CALボタンを押して離して下さい。
5:スケールの表示がCAL Y-N と表示されるのを確認して
ください。
6:今度は隣のNO/ZERO ボタンを押して下さい。
7:スケールの表示がPRINT Y-N と表示されるのを確認し
てください。
8:もう一度 NO/ZERO ボタンを押して下さい。
9:スケールの表示がTRIC Y-N と表示されるのを確認して
ください。
(正確にTRICと表示されない場合もありますが Y-Nだけは表示されます)
10:今度は隣のYES/GMS/GRAINS ボタンを押して下さ
い。
11:デスペンサーのSCALEランプが点灯したのを確認して
下さい。
12:デスペンサーの 右下にある黒いCALIBRATE ボタンを
押して下さい。
ここでデスペンサーからスケールに火薬が送られます、最初は少量、その後増量して送られます、送っている最中は絶対に火薬をとらないで下さい、この作業は数分かかります。
この間デスペンサーのコンピューターに記録されます。
装填は約180グレイン装填されますので決して途中でやめないで下さい。
作業が完了するとCALIBRATE ランプが点滅から点灯に変わります。
13:デスペンサーの左上から2番目にある CALIBRATE
ランプが点灯してしていることを確認して下さい。
これで調整は完了です。
装填量をキーボードから打ち込みます。
25グレイン装填する場合は、25.0と打ち込み ENTER ボタンを押します。
デスペンサーの MEMORY ボタンが点灯したのを確認して下さい。
DISPENSE ボタンを押して下さい。
規定量の火薬が装填されます。
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私のミスは項番12の火薬が送られてくるところで我慢できずに止めてしまったためにキャリブレートできなかったのが原因でした。
なぜ規定量をセットできないのか悩んでいたのですが、実際にこのとおりやったらうまくいきました。 築地さんありがとうございました。
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(手順9 スケール)
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天秤のスケールよりもデジタルで測定した結果が出るので楽です。
グレイン単位とグラム単位の両方で測定できますが、通常はグレイン単位で測定します。
(測定したパウダー(火薬)IMR4895)
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測定したパウダー(火薬)です。シャープペンシルの芯を短く切ったような形をしています。
(手順10 薬きょう内へパウダー挿入)
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写真のようなfunnel(じょうご)でパウダーを薬きょう内へ挿入しますが、私の購入したものは30口径用だったので、6mmではパウダーがこぼれるため、ボールペンのケースを付けてみたところぴったりでした。
シンクレアでは口径別のfunnelが販売されています。
最後に全ての薬きょうにパウダーを入れたか確認します。たまに入れ忘れて弾頭が銃身に停弾してしまう人がいますので、気を付けます。
(6mm用のファンネル)
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シンクレアで購入した6mm用のファンネルです。あまりに小さいので不安がありましたが、傾斜がきついので問題なく使えます。
(手順11 弾頭挿入)
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シーターダイをロックチャッカーにねじ込みます。このとき注意することは、先ほどのネックリサイジングダイと違って、ロックチャッカーにシェルホルダーをセットし、一番上に上げた位置にしておいて、ダイを回してねじ込み、先端がシェルホルダーに触れたら、1/8回転ぐらい緩めてロックリングで固定します。
一番あげた位置でシェルホルダーとダイの間に隙間がないと薬きょうをつぶすことがあるので、隙間に紙を入れて抵抗なく動くことを確認してください。
ハンドルを上げて薬莢をシェルホルダーにセットしますが、始めての時は雷管の装填されていない空薬きょうで練習してください。
ハンドルをゆっくり押し上げ、薬きょうをダイの中へ最後まで入れます。この操作で弾頭が薬きょうにセットされます。
初めはシータープラグを充分にゆるめて上に上げておき、弾頭のシート量は初めは浅くしてノギスで測りながら、最適なシート量を決めるために何回か弾頭をシートし、シート量を深くしていきます。
このシート量を決めるためにガンスミス滝田浩さん のコメントいただきましたので、参考にしてください。
----------------滝田さんのコメント----------------
シーティングは、始め浅目にして、出来た装弾をボルトを外したライフルの薬室に指で軽く押し込み、弾頭がつかえてお尻が出る様なら、だんだん深くして行って、指で最後まで押し込める様になった所にセットする方法でも、ポジションなら十分かつ簡単なので、ご参考まで。この方法だと、最初の一発で火薬を入れた状態でも、調整可能です。
ただし、強く押し込むと、指で引き出せなくなってしまうので、注意しましょう。
ハンティング用の場合は、弾倉に納まる長さにセットするのが良いでしょう。
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深く押し込みすぎて薬きょうが取れなくなったからといって、実包を入れたときは
間違ってもボルトを挿入してエキストラクターで薬きょうを取ろうとしてはいけません。
ガンスミス滝田浩さんからの追加の注意事項です。
----------------滝田さんのコメント----------------
トリガーに全く手を触れなくても、ボルトを閉じた瞬間に撃針がおちると言う
故障は、ボルトライフルでは、比較的多い・・・と言うか、うちに来る故障の
中で一番多い故障です。なので、リロード時に限らず、射場や猟場でも、ボル
トを閉鎖するのは、銃口を安全な方向に向けておくのが、必定です。
薬きょうを外すときには銃口側から洗い矢を入れると銃の精度を落とすリスクが
あるので、薬室側から針金などでひっかき出します。
具体的にはゼムクリップの太めのとか、特大の安全ピンとか、学研の付録か何かの、解剖用のエツキ針とか、身の回りを捜すと、結構流用出来るものがあります。
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そして、シート量が決まったら雷管が装填され、火薬も入っている薬きょうに弾頭をシートすればリロードカートリッジ第1号が完成します。
(手順12 実包の測定)
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最後にできあがった実包のサイズを計測します。画面では光って分かりにくいですがデジタルで表示されるLymanのノギスを購入しましたが、アナログのものも各社から発売されています。
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