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(セミナーの標的)
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セミナー参加者は65名で、うち障害者は16名でした。
今回も埼玉県ライフル射撃協会の全面的な支援の下で実施しました。
参加したある女性から「ライフルってこんなに楽しいものだとは分からなかった。なんかはまってしまいそうだ。」と笑顔で言われたとき、あぁ 苦労して開催して良かったなぁとつくづく思いました。
ライフル射撃への正しい理解と啓発を今後とも続けていきます。
セミナーの標的はホールの舞台に6射座用意しました。
一番左の第1射座は視覚障害者用の音式とビームピストル兼用となっています。
音式は上のライトアップしたサブ標的を狙います。
(真剣な参加者)
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彼は小学生ですが、ここのところ毎回参加してくれています。
前回は満射を出しましたが、今回は友達を連れてきてちょっとあがったのか思うように点が伸びず真剣になって撃っていました。
このような若い選手が育ってくれるといいのですが、素質を伸ばしてあげたいですね。
(ビームピストルの模範演技)
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ビームピストルは埼玉県ライフル射撃協会の備品を使用しています。
自衛隊体育学校が国体で使用している銃と共用しています。
(中條公行氏と自衛隊体育学校のコーチ・現役選手の指導風景)
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今回のセミナーは豪華指導陣でした。
他にも埼玉県ライフル射撃協会のメンバー及び西武文理、栄北、埼玉平成射撃部顧問の先生及び生徒さんなどが多数ボランティアで参加してくれました。
善意の輪が広がって、ノーマライゼーションの好ましい関係が形成されつつあります。
写真の右端はHIT
(視覚障害者用音式ビームライフル)
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音式はスコープでライトアップしたサブ標的を照準し、標的とのずれを音のピッチに変換してヘッドホンで狙います。
上下左右どこにずれたのかを頭の中で標的をイメージしながら銃を動かして探り、弾着点が標的のどの位置になったかを推測します。
目に頼らないで撃とうとするととても難しいですね。
(懇切丁寧な指導)
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初めての参加者には射撃姿勢を手で矯正してあげながら、懇切丁寧な指導を行います。
埼玉県ライフル射撃協会の会員も回数を重ねるに連れ、指導方法がだいぶ慣れてきました。人に指導することで自分自身の射撃姿勢を見直すきっかけにもなります。
(SH2スタンド)
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銃を支えることの出来ない障害者はSH2スタンドを使用します。
スプリングが腕の代わりをします。スプリングの強度は障害の程度により分けられます。
(中條氏の指導を受ける参加者)
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彼は中條氏の指導を受けるためにはるばる静岡県三島市から新幹線で参加してくれました。
頸椎損傷で手が不自由なので、引き金は指ではなく腕全体を動かすように引いていますが、高得点を出しています。
(SH2立射姿勢)
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SH2ではこれが立射姿勢となります。中條氏から自然に狙いやすい姿勢が良いというアドバイスを受けてこのフォームになりました。
障害程度は個人差が激しいので、健常者の射撃姿勢がうまく当てはまらないこともあります。
(SH2立射姿勢その2)
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同じくSH2ですが、脳血管障害のため半身麻痺があるケースです。
彼はセミナーの前日に警察の銃砲所持初心者講習会に合格しましたので、近いうちにエアライフル射撃を始めることになります。
彼も来年のジャパンカップにはエントリーすると思います。
(会員の森君)
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彼は熱心で毎回御両親と参加してくれます。
今回はHITの射撃コートを着てみました。マイクロサイトを覗くことが難しいので、レーザーポインタを使用して彼のように障害の程度が重い方にも楽しんでもらう工夫をしています。彼の
ホームページもありますので覗いてあげてください。
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